18きっぷで首都圏から普通列車でJR最南端の駅を目指す!【青春18きっぷ 2016 日本周遊 1日目】

国内旅行

みなさんはJRの日本最南端の駅はどこだかご存知でしょうか?

そう、鹿児島県の指宿枕崎線の西大山駅ですね

昨年は最北端の駅である北海道の稚内駅へと向かう旅を敢行したため、今年は最南端を目指そうと思います

もちろん使うのは青春18きっぷ!
今回は普通列車を乗り継ぎ、関東から鹿児島まで日本の津々浦々を巡りながら向かおうと思います


鈍行列車の旅で距離を稼ぐには始発から動く機動力が大事
というわけで、3時に起床し4時に家を出発
もはや朝なのか夜なのか不明な時間だが、外は真っ暗なので今はどちらかというと夜なのでだろう

真っ暗な中5キロ弱を10キロ弱のバックパックを背負って歩く
なにせ家から最寄り駅まではバスで20分、なかなかの距離

タクシーを配車するという手もあったが、18きっぷによって1日あたり2000円ちょっとで数百キロ移動するため、タクシーで数キロのために2000円近く払う気にはなれない
1時間早く起きて1時間歩けばタダじゃん!

徒歩とは最強の移動手段なのでは?最南端も歩いて行けば交通費は実質タダじゃん!とかくだらないことを考えながら未だ夜が明けない暗い道を歩く

1時間弱歩いて最寄駅に到着する頃にはだんだんと空が、漆黒から薄紺に変わってきた

この旅一本目の列車はJR相模線
海老名駅からスタート

18きっぷに記念すべき1日目のハンコを貰い入場
いったいこの一枚の切符でどこまでいけるのか?今からワクワクが止まらない!

5:07 海老名発 相模線 普通 橋本行

始発だというのにそこそこ人が乗っていて驚き
というかこの列車は4:42に茅ヶ崎発の始発列車らしい。早すぎる

単線の相模線は列車交換があるため時間の割に距離が進まないことが多いが、流石にこの時間帯は待ち合わせもほとんどないためスイスイ進んでいく

5:31 橋本着

橋本では横浜線に乗り換えて八王子へ

5:38 橋本発 横浜線 普通 八王子行

横浜線もそこそこ乗車があった
数駅で八王子へ到着

5:49 八王子着

八王子から中央線に乗り換えて西へ向かう

5:52 八王子発 中央本線 普通 大月行
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幹線まで来るとだいぶ早朝でも人が乗っており、空もだいぶ明るいため、日中と遜色ない景色

大月行きの列車だが、高尾で下車

6:00 高尾着

その理由はこの駅発の長距離普通列車に乗るため

その行き先はなんと松本!

日に数本だけ高尾発松本行きや立川発松本行きの列車が運行されており、東京都から一気に長野県松本市まで移動できてしまう

乗り換えなしでなかなかの長距離を進むことができるため18きっぱーにはありがたい列車

高尾駅で待っていてた車両は山梨や長野地区でよく見る車両

さあ、果たしてロングなのかボックスなのか、、!

結果はロングだった、、

ロングシートで3時間半は堪えるなあ

ただ、ほとんどロングシートのこの車両も、トイレの前の席のみクロスシートのように進行方向を向いて座ることができる

運良く空いていたので進行方向を向いて松本までの道中を楽もう

6:14 高尾発 中央本線 普通 松本行

ここから長時間に渡る中央本線の旅が始まる

高尾を出るとさっそく山の中に入っていく
トンネルで山を抜けつつ、高尾以東とは比べものにならない駅間距離を進んでいく

時折国道20号や中央道を眺めながら列車は最初の停車駅であり、中央線唯一の神奈川県駅である相模湖へ到着

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ところで、なぜ最南端を目指すのに中央本線に乗っているのか?

最短でいくなら東海道線で西に向かうべきなので、海老名から乗るのは橋本行きではなく茅ヶ崎行きではと思った方もいるだろう

それは今回の旅はコンセプトとして、未だ日本国内で行ったことのない場所にできる限り寄り道しながら最南端を目指そうと思っているからである

日本国内を縦横無尽にクネクネ寄り道しながら、移動だけでなく各地の観光も含めて楽しんでいこうとという魂胆

列車は東京方面からの直通列車の最果て、大月へ到着
毎晩終電を寝過ごしたサラリーマン達を絶望の淵に叩き落とすことで有名な駅
終電後はベンチをホテルと勘違いしている野宿リーマンにエンカウントできる

大月を過ぎると有名な笹子トンネルへ
かつては日本一長い鉄道トンネルだったこともある由緒正しいトンネル
中央道崩落事故も記憶に新しいところ

このトンネルを抜けると大月市から甲州市へと入る

そして勝沼を越えて列車は山梨市に到着

県の名を関するにしてはさっぱりした駅
一応かいじ号は何本かは停車するらしい

平野部へと下り、温泉地で有名な石和温泉を過ぎるとまもなく列車は甲府へ到着

甲府では数分停車するためホームに降りて身体を伸ばす
隣のホームには身延線の鰍沢口行きの列車が停まっていた

甲府を出てやたら名前のカッコいい駅、竜王駅に停車
ここから先はだんだん上り勾配となり、行き先表示でもよく見る小淵沢へ到着

観光需要の高い小海線との乗り換え駅のため、登山に行くような格好をした高齢の方々がどっさり下車

県境を越えて信濃境駅からは長野県へ

茅野、上諏訪、下諏訪と特急停車駅で乗客は増えていく

だんだんと空も晴れてきて岡谷へ到着

飯田線方面へと旧中央本線が分岐し、この列車は塩嶺トンネルを抜けて塩尻へ

ここで所謂中央東線は終了し、中央西線が名古屋に向けて伸びてるが、そのまま乗車し続けて篠ノ井線へと直通する

線形的にもほとんど真っ直ぐ北上し終点の松本駅へ到着

9:35 松本着

3時間20分もの鈍行旅が終了し、久々にホームに降り立つ

この感覚こそ18きっぷの旅という感じがする

松本駅を出ると空はしっかり晴れて観光日和
松本と言えばやっぱり松本城に行かないわけにはいかない!

というわけで歩いて松本城を目指す

駅から近い観光地は18きっぷの旅には有難い

15分程度で松本城へ到着

うーん、絶景かな!

天守閣と青空と湖面、そして赤い橋のコントラストが完璧!

現存12天守かつ五重天守は伊達じゃない

一番好きなお城にテンション爆上がり

ちなみに天守閣は120分待ちという某テーマパーク並みの待ち時間を要求してきたのでもちろんスルー

こんなの並んでいたらスケジュールが狂い散らかしてしまう

松本城から駅へ戻る道中、昼飯屋を探索

信州そばかなーとか考えつつマップで近くの店を調べるとほとんどが11時開店

まだ空いてない上に店の前にはすでに行列が、、

さすがお盆休み、、これは次の列車に間に合うのか微妙

何軒か回ってみたが、どこも行列を成して店の開店を待っている状態

店を見送りつつ歩いていたら駅へ着いてしまった

列車まではあと1時間
行列と回転率、駅からの距離を考えると探し回るのは厳しそうなので、駅ナカの蕎麦屋に入る

誰もいない、、
まあ、みんな食べログとかの人気店に行くよなあ

ただ、朝から何も食べておらず、そろそろ空腹が限界なため昼飯にありつければなんでもOK

というわけでざるそば天丼セットを頼み、ガッツリ腹を膨らます

味は、、うん普通
せめて天丼に海老天くらいは乗ってて欲しかったなあ

大量の炭水化物と若干のモヤモヤを腹に収めて、ホームへ

ここからは中央西線を南下し名古屋方面へ向かう

12:18 松本発 篠ノ井・中央本線 普通 中津川行

中津川行きの普通列車に乗車
この列車もかなり長時間走る

名古屋方面の中央西線の普通列車は本数が少なく1時間、もしくは2時間に一本しかないため、だいぶ車内は混雑していて、座席は確保できなかった
せっかく転換クロスシートの車両で来てくれたのになあ

途中中央線が東西に分かれる塩尻駅でどっと下車があり、なんとか座席を確保

ただ、塩尻駅からも大量に乗車してきたため、当然となりの座席も埋まり、立ち客もいる状態で塩尻を出発

朝早起きと炭水化物による血糖値爆上げで睡魔に襲われ、ウトウトしながら中山道を下っていく

午後になって西日がきつくなりブランド越しにも熱気があり、山間を抜ける線形のため車体も揺れたせいか、少し気分が悪くなってきた

列車は木曽福島へ到着
特急しなの号を待ち合わせるため、しばらく停車するみたい
早く出発してくれー

15:14 中津川着

3時間以上乗車し、ようやく中津川へ到着

あまり車窓を楽しむ余裕もなく山間の木曽路を抜けきった
今度またじっくり楽しむために乗りに来よう、、

中津川からは名古屋の通勤圏となるため、快速列車が走る
しかも10両編成という長さ
東海道線の熱海や浜松感を感じる

15:20 中津川発 中央本線 快速 名古屋行

西日に照らされながら南下し列車は暑さで有名な多治見へ到着
よく全国最高気温をマークしている盆地である

多治見からはちびっこが運転席にはりついていた
前面展望って結構おもしろいよね

だんだんと乗車率が上がってくると列車は大都市、名古屋へ到着

16:35 名古屋着

出発から約11時間でようやく名古屋
久々の大都会である

名古屋についたら食べたいものを決めていたので、店を目指して歩く

着いたのは山本屋本店!

味噌煮込みうどんが食べたかったので駅から少し離れた空いてる店舗へIN

時間が時間なので空いているどころか貸し切りだった

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熱々で濃いめの味噌に硬めに茹でられたうどんが絡んで食べ応え抜群
〆のごはんがまた濃いめの味噌にあってスルスルいける
昼も夜も炭水化物×炭水化物にしてしまった、罪深い

またも腹をパンパンにして駅へと戻る

今日は名古屋が目的地ではないため、さらに移動を続ける

名古屋からは関西本線、紀勢本線で伊勢を目指す
というわけで快速みえ号に乗車する

18:35 名古屋発 関西本線・伊勢鉄道 紀勢・参宮線 快速みえ21号 伊勢市行

快速みえ号は快速のため18きっぷで乗車可能
特急列車のような車両で運行され、停車駅も快速の名に恥じない絞り具合のため、とても快適

普段であれば伊勢参りの客で混雑するが、さすがに時間が遅いため近郊利用客が多く、桑名でほとんど降りてしまった

ガラガラのみえ号は関西本線を南下していき四日市駅へ到着

四日市を出ると快速みえは河原田駅から伊勢鉄道に入り、関西本線と紀勢本線を短絡する
このショートカットはJR以外を走るため、当然この区間は18きっぷの対象区間ではない

そのため、車掌が料金を回収しにきて精算を行う

18きっぷ1日分が2,370円と考えると、この510円は高く感じるが、快速みえの時短効果と快適性を考えると十分払う価値がある

サーキットで有名な鈴鹿を越えて、ぐんぐん南下を続ける
伊勢鉄道は割と高規格で作られているため、列車もかなり速度を出して走る

2時間かからず終点の伊勢市へ到着

20:20 伊勢市着

ここで今日は一段落!といきたいが、まだ終わらない

向かいに停まっている鳥羽行きの列車に乗り換える

20:22 伊勢市発 参宮線 普通 鳥羽行

伊勢市から一駅だけ乗車し、次の五十鈴ケ丘駅で下車

20:27 五十鈴ケ丘着

田んぼの真ん中にポツンとある無人駅で下車
ここが今日の目的地である

もちろんこんなところで野宿をするわけではない

お盆の連休中は伊勢市内のホテルが軒並み高額だったため、一駅ずらして少し歩いた国道沿いのホテルを予約したためである

18きっぷで移動費をケチってもホテル代が高額では意味が薄くなってしまうので、数駅ずらして安い街に宿泊するのは貧乏旅の常套手段である

5分程度真っ暗な道を歩いて今日のお宿へ到着

ビジネスホテル羽根 伊勢インター
1泊朝食付き3,500円って安すぎない?

とりあえず寝るだけなら十分な部屋
大浴場もあるらしいけど、疲れすぎて行けそうにないので早々に就寝

明日は朝から伊勢参りじゃ!

1日目まとめ
  • 移動距離:513.6km
  • 乗車本数:8本
  • 実運賃:2,880円
  • 正規運賃:9,190円(6,310円おトク!)

2日目へ続く

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