18きっぷよりお得!?7日間乗り放題になる「北海道&東日本パス」とは?

おトクな切符
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JR北海道、JR東日本、その他第三セクターが7日間乗り放題になるフリーきっぷである「北海道&東日本パス」についてご紹介します。また、フリーきっぷとして有名な青春18きっぷとの比較についても一緒に解説していきます。

北海道&東日本パスってどんな切符?

乗り放題の対象は?

北海道&東日本パスの乗り放題対象は以下の路線になります。

  • JR北海道線
  • JR東日本線
  • 青い森鉄道線
  • いわて銀河鉄道線
  • 北越急行線

各路線の普通・快速列車が利用可能であり、特急列車や新幹線(一部例外あり)に乗車する場合は該当区間の特急券と乗車券が必要になる点は青春18きっぷと同様です。

JR線だけでなく、第三セクターである青い森鉄道やいわて銀河鉄道に乗車可能なため、首都圏から青森・北海道方面を目指す際に18きっぷのような迂回が必要ないため、北海道・東日本管内完結の旅ではとても有効な切符であるといえます。

✔18きっぷとの違い

青い森鉄道やいわて銀河鉄道に乗車可能なため首都圏から青森・北海道方面を目指す場合は、18きっぷのように奥羽本線や羽越本線経由などへの迂回をすることなく、旧東北本線経由で最速の工程を組むことができます

有効期間と発売期間は?

有効期間は開始日から連続する7日間となります。

発売期間と利用期間は以下になります。
発売期間:2024年 6月20日~2024年 9月24日
利用期間:2024年 7月 1日~2024年 9月30日
※発売期間は9月24日が最終日のため9月25日以降は購入できない点には注意が必要です

✔18きっぷとの違い

有効期間は18きっぷより2日間長いが連続した7日間となるため、飛び石日程での利用はできません。また1枚で複数人数が利用することはできないため注意が必要です。

発売価格と購入方法は?

発売価格は税込みで11,330円
有効期間が7日間のため1日あたりは約1619円となり、東京出発であれば東北本線で宇都宮まで乗車するだけで1980円となるため、北関東への日帰りでも十分元が取れます

切符はJR北海道・JR東日本の主な駅の指定席券売機やみどりの窓口、旅行会社などで購入が可能です。利用当日の購入も可能ため、発売駅発で旅行を開始する場合は当日購入で大丈夫です。

✔18きっぷとの違い

18きっぷより2日間長く利用可能で値段は北海道&東日本パスのほうが720円安いため、関東・東北・北海道に旅程の範囲が収まる場合は断然、北海道&東日本パスのほうがお得でおすすめです

発券後の変更・払い戻しはできる?

払戻しは有効期間開始日前または有効期間内に限って可能です。
払い戻し手数料は220円となります。

利用開始後の払い戻しは一切できないため、注意が必要です。

実際の切符は?

通常の特急券や乗車券と同じサイズであり、自動改札を利用することができます。有人改札が混雑している可能性の高い都心部や地方のターミナル駅では自動改札を利用できることは思った以上にメリットとして働きます。

余談ですが、フリーきっぷは旅行中何度も出し入れしたり、検札として手渡したりで折れや汚れが発生しやすいので、丁寧に扱いましょう
※筆者は一度、旅行後半で切符の読み取りができなくなり自動改札を通せなくなったことがあります。。

北海道&東日本パスで本州と北海道を行き来するには?

切符の命名通り、この切符を利用して本州から北海道または北海道から本州への旅を計画しようとする方が多くいらっしゃると思います。筆者も本切符を3回ほど利用しましたが、そのうち2回は本州から青函トンネルを渡って北海道へと抜ける経路をとりました。

ここで問題になるのが青函トンネルですが、現在青函トンネルを通る定期の在来線は存在しません。そのため、普通・快速列車のみが乗り放題対象となる北海道&東日本パスだけでは青函トンネルを渡ることができません。

そこで重要なのが「新青森〜新函館北斗間内相互発着の場合に限り、別に特定特急券を購入すれば、新幹線の立席(空いている席)を利用可能」という北海道&東日本パスの特例です。

これは北海道&東日本パス単体では青函トンネルを越えられないことに対する救済措置であり、新青森から新函館北斗の間であれば特急券の追加のみで北海道新幹線に乗車することができます。

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新青森↔新函館北斗間の特定特急券の料金は4000円のため、4000円払うことで青函トンネルを超えることでができます。「新青森〜新函館北斗間内相互発着の場合に限り」となっているため、木古内や奥津軽いまべつも利用可能です。

ただし、木古内は道南いさりび鉄道を利用しない限り函館方面へ行くことができず、北海道&東日本パスの乗り放題対象ではないため、新青森ー木古内間の特定特急券料金2850円と道南いさりび鉄道の木古内ー五稜郭間の運賃980円の合計3830円が必要となり、料金面ではあまり有効ではありません。

奥津軽いまべつを利用の場合は隣接する津軽線の津軽二股駅まで北海道&東日本パスを利用可能で、奥津軽いまべつから新函館北斗までの特定特急券料金2850円のみで青函トンネルを渡ることができます。ただ、津軽線の本数の少なさと蟹田から津軽二股までが代行バスになっている点と奥津軽いまべつの乗り換え待ちが長い点を考慮するとこちらも費用対効果は薄いです。

特定特急券については新幹線駅であれば指定席券売機で当日券を購入することが可能です。
実際に乗車する場合は、北海道&東日本パスと特定特急券を新幹線改札に重ねて投入することで改札を通れます。

画像は7年前のため特定特急券の料金が3930円になってます

18きっぷの場合は木古内ー奥津軽いまべつ相互発着の場合に限りオプション券(2490円)を購入することで北海道新幹線に乗車することができます。(道南いさりび鉄道全線の運賃も含む)
追加がかかる費用は18きっぷのほうが安いですが、木古内・奥津軽いまべつでの乗り継ぎはかなり悪く、青函トンネルを越えるために時間を取られるため、北海道方面への旅行であれば断然、北海道&東日本パスがおすすめです。

✔18きっぷとの違い

特定特急券を購入すること新青森ー新函館北斗間内の駅を相互発着する形で北海道新幹線に乗車可能です。4000円で約150キロ近くを新幹線で移動できるため費用対効果に関しては18きっぷより優れているといえます。

まとめ

北海道&東日本パスは11,330円で7日間、JR北海道、JR東日本、青い森鉄道、いわて銀河鉄道、北越急行が乗り放題になるフリーきっぷで、特に北海道方面への旅行であれば18きっぷ以上に活躍してくれるきっぷになります。

また1日あたり約1619円のため、東北地方や北陸地方、北海道内を周遊するだけでも簡単に元が取れるため、日本の東側の鉄道旅のお供にいかがでしょうか?

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