遅延と運休に苦しみながら伊勢から岡山へ!【青春18きっぷ 2016 日本周遊 2日目】

国内旅行

1日目はこちら

2日目はホテルの朝食からスタート

4000円しない宿で無料朝食がついてきて、しかも普通にビジホのバイキングのクオリティはコスパが良すぎる

お世話になったホテルに一礼して、今日も今日とて18きっぷの旅開始である

8:11 五十鈴ヶ丘発 参宮線 普通 亀山行


五十鈴ヶ丘駅からスタート

参宮線に乗り込み伊勢市へ

8:14 伊勢市着
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

駅には朝顔が咲いていて、小学校の頃を思い出す
世間は夏休み真っ只中なのである

これから行くのは伊勢神宮
伊勢神宮は神社本庁の本宗、つまり平たく言えば日本の神社ランキングの頂点に君臨する神社である

その規模も広大で内宮と外宮に分かれており、伊勢参りの順路としては外宮を参拝したのち、内宮へと赴くのが一般的とされるらしい

例にならい、まずは外宮を目指す
伊勢市駅に到着して伊勢参りをする場合は距離的にも外宮の方が駅に近いため、自然とこの順路になるだろう

駅から外宮への道は参道らしく綺麗に整備されていて、土産屋や飲食店も軒を連ねる
まだ朝早いため、開店している店は多くないが、チラホラやっている店もある
朝食を腹に詰めたばかりなので、いったん店はスルーして外宮へと直行

外宮は豊受大神宮であり豊受大御神が祀られている
内宮の天照大御神の御饌都神(みつけみかみ)というやつらしく、衣食住や産業の守り神として知られる

人間が生きていく上で欠かせない衣食住の守り神とあっちゃ挨拶していかないわけにはいかない
外宮の正宮と別宮それぞれに参拝

一生食いっぱぐれませんように!

雰囲気に圧倒されたのか、不謹慎だと思ったのか、振り返ると外宮の中に入ってからの写真が一枚もなかった、、

外宮を参拝し終わり一路駅へ戻る

朝早くとも真夏日なだけあってめちゃくちゃ暑い
近いから大丈夫だろうとバックパックを背負ったまま歩き回ったせいかすでに汗がすごい
シャツを着替えて気持ちを新たに今度はバスで内宮へ向かう

内宮は伊勢市駅から4キロ以上あるため、バスで行くのが基本になる
思ったより混雑はしていなかった
東京からの一番列車でもまだ伊勢には到達できないため、この後ドッと混むのだろうか

バスで20分程度で内宮へ到着
バス停は内宮前の停留所があるのでそこで下車
ずいぶん目の前まで来てくれるものだと感心

少し歩くとテレビなどでよく見る伊勢神宮の宇治橋が見えてくる
内宮の入り口である

流石に参拝客も多く賑わっている宇治橋を渡り、五十鈴川を越える
よく整えられた芝生に囲まれた神苑を進み奥へ

御手洗場で手を清める、混んでいるので空いてる柄杓を取るだけで大変だ

その先では五十鈴川のほとりまで近づくことができ、触ってみると真夏でも冷たく、木々に囲まれて涼しげな感じ

マイナスイオンなんてものは信じちゃいないが、確かに何か身体に作用していると錯覚しそうな空間である

階段を登り五丈殿へ
雨天の際にお祓いなどに使う場所らしい
神社仏閣の建物は名前と用途を覚えるのがホント難しい

道を辿り外弊殿などを見ながら進み、一番奥に伊勢神宮の正宮があった

正宮の石段より先の写真撮影は禁じられていたので撮影はできなかったが、石段の上から下まで列ができるくらいは混雑していた

しばらく並んで正宮を参拝
天照大御神を祭神とするため、開運や厄除けにご利益があるらしい

外宮に続きこちらでもしっかりお参り
是非ともこの旅の中でも開運・厄除け効果を期待したい

ぐるっと周って出口の方に向かう途中から御厩には神馬がいらっしゃった(皇室から献上されたお馬さまなので敬語)

名前は空勇号で綺麗な白馬
こんなところでみんなに見られてストレスは感じないのだろうか?

宇治橋を渡り、外へ出るとさらに混雑してきた様子

帰りはおかげ横丁を通ってみる

おかげというのは天照大御神のおかげで参拝を果たせることやおかげさまで平穏無事に生活出来ている感謝の意などから、江戸時代に伊勢神宮へ参拝することをおかげ参りと呼ぶようになったことに由来するんだとか

現代でも伊勢神宮の参拝客を伊勢の名物でもてなしてくれている

有名なのは赤福や伊勢うどんだろうか

食べ歩きも楽しそうだが、三重県を発つ前に食べておきたいものがあるので、おかげ横丁は雰囲気だけ味わって駅へと戻る

伊勢市駅へ戻り、18きっぷの旅再開

11:56 伊勢市発 参宮線 普通 亀山行

昨日快速みえで辿ってきた経路を戻る

参宮線は単線非電化のローカル線ぽい感じだが、車両はなんだか新しく静岡地区の東海道本線と似たような感じ
景色と車内のミスマッチで面白い

12:33 松阪着

次の下車駅は松阪駅
三重県と言ったらブランド牛である松阪牛(まつさかうし)を食べずには帰れない
とは言うものの、ノープランで店を決めていないので、昼から松阪牛をがっつり出してくれる店を検索

駅から10分かからないくらいのところにお店を見つけ、歩いて向かう
炎天下の徒歩は10分でもだいぶしんどい

着いたお店はお茶屋のような見た目で、涼しげな庭がある

入店しカウンターに通されると目の前に木々の生い茂る庭が見える
なんか店内の雰囲気もオシャレなカフェな感じで、周りの客もみんなお茶している

あれ?これ店間違えたか?
とメニューを見るとしっかり松阪牛を取り扱っていた

周りはみんな食べ終わった後のティータイムってことね
松阪牛のすき焼きをオーダーして座して待つ
すると証明書が渡され、お前がこれから食すのはどこで誰に育てられたどの牛だという情報がバッチリ記載されていた

しっかり認定を受けた肉だけを提供しているという証と名前が出るからには品質の高い牛肉を提供しようという意志を感じる
これは期待が高まる

少し待っていよいよお肉とご対面

綺麗にサシの入った肉が牛鍋の中に入っている
少し霜が見えるのはチルドだからだろうか?まさか冷凍??
まあ食べれば味は一緒だろうと火をつけて、火が通るのを待つ

といだ卵に肉を漬け込み、いざ実食!
牛肉の脂の甘みが口一杯に広がり、割下と卵がよく絡んで美味い

ただ、去年の旅で食べた米沢牛の牛鍋には一枚劣る
部位の問題だろうか、こちらの方が少し肉肉しい

なんにせよ美味しかったことに変わりはないので満足
店を後にし、午後は本格的に移動を開始

13:53 松阪発 紀勢本線 普通 亀山行

松阪駅から再び北上していく

途中の停車駅である津駅

三重県の県庁所在地で、日本一名前の短い駅である
駅名標は遠くから見ると?に見える
ここがどこだか駅自身にも分かりませんと言われているようだ

列車はそのまま紀勢本線の起点である亀山駅へ到着

14:43 亀山着

ここからは関西本線経由で西を目指す

関西本線は本線と名がついている割に存在感が薄くら名古屋から亀山まではそれなりの本数があるが、亀山から関西圏の加茂に抜けるまでは単線非電化のディーゼルカー区間になりさがる

東海道線とどこでこんなに差がついたのだろうか?
加茂方面のホームにはそれなりに人が待っており、おそらく一両で来る次の列車に収まるのか不安になる

そして不安は別の形で具現化する
時間になっても列車が来ないと思った矢先、駅構内に放送がかかり、亀山から先の関西本線は線路異常の影響で運休すると言うのだ

え、マジかよ、、

これは名古屋まで戻って東海道で関ヶ原を越えなきゃいけないやつか、、
あれ、伊勢神宮のご利益は何処へ??

と思っているとなんと代行バスを出してくれるらしい

しかもつげ駅?までバスで行き、そこからは通常通り運行するらしい
なら大丈夫か、と一安心

亀山駅の外に出ると大型のバスが用意されており、かなりの列ができている

こんなに乗るつもりだったのか、、
需要と車両実態が合っているのか不安になるくらい人がいる

15:20 亀山発 関西本線代行バス 柘植行

バスは満員になり、扉を閉めて亀山駅を出発
つげ駅までの各駅に停まりながら行くらしい

ところでつげつげ言っているがそれはどこなのか?
調べてみると柘植と書いてつげと読むらしい
難しすぎる、、

そして亀山から三駅目のためそんなに遠くないと思ったら20キロもあるらしい
加太越えと呼ばれるかなり勾配のキツイところ登る区間らしい

バスは国道25号を進みながら関駅、加太駅と向かいながら柘植駅へ到着

15:53 柘植着

山間の小さな駅だったが草津線との分岐のため駅の中はそれなりに大きな駅だった

ホームへ行くと加茂行きの関西本線がすでに停まっており、先にバスを降りた客がすでに座席についている
ロングシートタイプの車両で混雑していると外の景色も見えず隣との距離も近いためなかなかツラい

15:57 柘植発 関西本線 普通 加茂行

今日の移動は長いため、寝れる時に寝ておこうと列車の揺れに身を任せていると隣のヨーロッパ系の男性が1人下車していく

こんな山の中の駅で下車なんて自分が海外旅行中だったら絶対できない!と思いながら駅名標をみると伊賀上野と書かれていた

伊賀?あの忍者の伊賀か?
なるほど、彼はジャパニーズSHINOBIに惹かれてこんなところまで来たということか、、すごいってばよ

是非とも忍者知識を深めて頂きたい

柘植から1時間と少しで終点加茂に到着

16:50 加茂着

ここからは再び関西圏としての活気を取り戻し、8両も繋いだ大阪行きの快速がやってくる
すでにホームにいた列車は混雑しているようだったので一本見送る

加茂駅は京都府の南の方に位置している木津川市にあるらしい
てっきり滋賀県かと思っていた、、

駅の周りは簡素で、いわゆる運行拠点以上の特徴はないらしい

路線図を見ると関西方面の路線が大きく描かれており、いよいよ関ヶ原より西に来たと実感する

17:16 関西本線 区間快速 天王寺行

一本後の区間快速天王寺行きに乗車し大阪を目指す

加茂から二駅で列車は奈良へ到着
ここで降りて宿泊&観光と洒落込むのも一興だが、修学旅行で何度も訪れているため、今回の旅の趣旨的にスルー

奈良盆地を駆け抜け、大和川沿いを走りながら八尾、久宝寺と停まり、行き先である天王寺へ到着
ここで終点かと思いきや、このまま大阪環状線に直通し列車は環状線を一周するらしい

今宮駅までの区間は関西本線だが、今宮からJR難波へと別れるため、列車は関西本線を外れて環状線を時計回りに進んでいく

18:40 大阪着

天王寺から半周、目的の大阪駅へ到着

加茂ではガラガラだった車内は夕方の通勤時間らしくだいぶ混雑していた
大阪からは東海道本線の新快速に乗り換え、さらに西を目指す

18:45 大阪発 東海道本線 新快速 播州赤穂行

新快速はめちゃくちゃ混雑しており、予想通り座れなかった、、

尼崎、芦屋と快調にぶっ飛ばし、三ノ宮に到着
ここでかなり下車がありドア周りは空いてくれた
阪神間の移動需要の多さを目の当たりにした

次の神戸駅で東京駅から続く東海道本線は終わり、ここからは山陽本線が続く

山陽本線に入り、明石を目指して新快速は西へ爆走する中、車窓は明石海峡大橋が見えてくる
ただ、この時間では暗く、車内の明かりが窓ガラスに反射して外は見えない

列車は明石を越えて加古川へ到着
ここでようやく下車客が乗車客を上回り席が空く

座席を確保し、列車は姫路へ到着すると車両はガラガラに
相生に着く頃には同じ車両には誰もいなくなり、私の貸し切りの状態で赤穂線へと入る

赤穂線は山陽本線と比べて幹線というわけではないため、単線で線形も悪くなるためよく揺れる
さっきまで複々線を走っていた列車と同一とは思えない

赤穂線を走ること3駅、終点の播州赤穂駅に到着

20:25 播州赤穂着

新快速の行き先表示でよく見る駅だが、実際に来るのは初めて

駅舎を出てみると結構立派な駅
ただの乗り換え駅ではないらしい

そろそろ宿に入りたい時間帯だが、今日はまだ進む
ホームに戻り、岡山方面の列車へ乗車する

20:47 播州赤穂発 赤穂線 普通 岡山行

これまでとは打って変わって黄色い国鉄車両である

車両が変わってさらに揺れが激しくなり、なんだかレールの継ぎ目でホッピングしている気すらしてくる
車酔いするタイプは結構キツイんじゃなかろうか

列車は暗闇の中を順調に進み長船駅へ到着
ただ、ここでも不穏な連絡が、、

どうやら大雨の影響で岡山駅へ入線できる列車が限られており、前の列車がつっかえているらしい
そのため、この列車もしばらく運転を見合わせるらしい

あれ、伊勢神宮のご利益は??Part2

20分程度で運転を再開し、今度は東岡山駅でストップ
赤穂線は走りきったが山陽本線と合流し、また運転見合わせになってしまった

とりあえずホテルに遅くなる旨を連絡しつつ、運行再開を待つ
岡山まであと3駅なのに、、

23時前になってようやく先行列車がすべて捌けたため、この列車も出発
本来であれば1時間ちょっとで到着するはずが、2時間半弱かけて岡山へ到着
つかれた、、

23:10 岡山着

岡山駅はこんな遅い時間にもかかわらず大混雑というか大混乱しており、特急列車の運休や2時間以上の遅延に伴う払い戻しなどで有人改札は長蛇の列

岡山からの下り列車も運休もしくは本数が間引かれているせいか、通勤・通学客で溢れかえっていた
よほどの大雨だったらしい

というか有人改札が長蛇の列ということはまさか、18きっぷ見せるために並ぶのこれ?

と思ったら自動改札を1つ潰して有人で企画きっぷの確認をしてくれていた
ありがたや〜ありがたや〜
これが天照大御神の力か!

改札を抜けて駅舎の外へ
だいぶ遅くなってしまったのでホテルへ急ぐ

運休や大遅延があったがなんとか岡山まで到達することができた

明日は一路寄り道して四国を目指す

2日目まとめ
  • 移動距離:355.9km
  • 乗車本数:8本
  • 実運賃:2,370円
  • 正規運賃:6,170円(3,800円おトク!)

3日目に続く

コメント

タイトルとURLをコピーしました