2日目はこちら

3日目は遅めのスタート
1日目と2日目でだいぶ疲労が溜まったのか二度寝してしまった
今日は一旦西へ急ぐことをやめて、一路四国へと向かう。岡山から乗るのは快速マリンライナー。
これで瀬戸大橋を渡り、四国へと上陸する。
9:32 岡山発 瀬戸大橋線 快速マリンライナー 高松行
すでにホームにいたマリンライナーはだいぶ混雑していた。本四連絡の交通手段として大いに活躍しているらしい。
マリンライナーは立ち客を大量に詰め込み岡山駅を出発。岡山駅と出ると高架へと登っていき、山陽本線の線路を跨いで進路を南方へと変える。
快速列車のため、駅を通過していく様は爽快の一言。宇野線は単線区間があるため、時折列車交換しながら進む。
それにしても混雑がすごい。これ瀬戸大橋渡るまでに減ったりするんだろうか?
列車は宇野方面との分岐駅である茶屋町駅に到着。ここで宇野線方面に乗り換える人がそこそこいたので、車内の混雑は少し落ち着く。
ここから先は瀬戸大橋線となり、JR西日本とJR四国の境界駅である児島へ到着。いよいよ瀬戸大橋を渡って人生初の四国へと入る。

瀬戸大橋は1988年に開通し、四国と本州を結ぶ大動脈となっている
世界一長い鉄道橋としてギネスにも乗り、日本の20世紀遺産にもなっており、建造物としての価値も有している
ちなみに瀬戸大橋としては1つだが、その内訳は3つの吊橋、2つの斜張橋、1つのトラス橋から成る橋である。自動車も鉄道も通ることができ、将来を見越して新幹線を通すことも考慮されているらしい。四国新幹線が実現するのかはさておき、列車はいよいよ橋にさしかかる。
両側が瀬戸内海とその島々を見渡す車窓となり、トラス構造が忙しく車窓を過ぎていく。時折島々に上陸(と言ってもずっと橋の上だが)しながら、マリンライナーは軽快に瀬戸大橋を飛ばしていく。


これだけの長い区間を鉄道橋によって越えることができる偉大さを十分噛み締めながら、列車は瀬戸内海を渡り四国側へ到着。コンビナートを横目に列車は高松方面れ進路を取り、四国最初の停車駅は坂出駅。
マリンライナーは坂出から高松方面まで快速運転するため、各駅を飛ばしながら終点を目指す。
10:29 高松着

四国の玄関口、高松駅へ到着。改札では岡山から児島までの乗車券と四国若者フリー切符を使ってここまでの乗車を証明する。四国若者限定フリー切符を利用することで、3日間9,800円でJR四国の普通列車と特急列車の自由席が乗り放題となる。四国の旅はこの切符によって18きっぷとは比較にならない快適な旅となるだろう。

とりあえず下車した高松駅では乗り換えまで時間があるため、限られた時間で高松市内を観光する。

高松駅舎はなんか可愛らしい顔がついている。たかまつえきちゃんというらしい。そのまんまやないかい!
みんなを笑顔にしたいらしい。その心意気は買うが、マリンライナーで岡山へ通勤する社畜の皆さんを煽っているようにも見えるのは私が歪んでいるから?

高松駅の目の前には高松城跡がある。別名は玉藻城というらしく、柿本人麻呂が讃岐國の枕詞に玉藻よしと詠んだことに由来するらしい。版籍奉還により廃城になり、その後老朽化により破却。やはり現代まで城がしっかり当時の形で残っていることが如何に貴重かが分かる。


現在城跡は玉藻公園として整備されており、駅から近いので手軽に観光できる。綺麗に整備されたお彫りと石垣は立派の一言。人も少なくビルに囲まれた駅近の土地にしては静かで落ち着いている。



天守はすでに失われ、天守台だけが残っている。天守台からは高松の港が見渡すことができる。天守が残っていた時代はここから海からの侵略者を監視していたりしたのだろうか。



園内には松平家の高松別邸があり、休憩所として開放されていた。中にはかつての日本の名城の絵が飾られており、この旅すでに見てきた松本城の姿もある。

盆栽の展示もされており、たくさんの小さく可愛い盆栽が飾られている。家のインテリアとしてミニ盆栽を置いたりしているので、いくつか欲しいくらい。


玉藻公園を一周し、今度は港の方へ行ってみる。瀬戸大橋ができる前は宇高連絡船という船で本州の宇野と四国の高松を行き来していた。今も(2016年現在)まだあるらしいが、そのうちなくなってしまったりするのだろうか?本四連絡以外にも有名な小豆島などへの玄関口として知られている。

振り返ると駅の方には一つだけ高いビルが聳え立っている。高松シンボルタワーというらしく、なんと四国で一番高い建物らしい。なんと控えめなことか、と思ったけど、そういやタワマンとかもなそうだな。
一通り駅の周りを観光し、列車に乗る前に腹ごしらえ。香川といえばうどんである。残念ながら街をじっくり散策する時間はないので、昔ながらの個人商店をめぐることはできない。
だが、駅の近くにもうどん屋はあるためそこへ向かう。そう、めりけんやである。東京にもあるチェーンだが、きっと香川は一味違うに違いない。
昼時のためなかなか混雑していたが、回転も早くすぐに順番は回ってきた。お盆をもってうどんを頼みつつ、並んでいる中からサイドメニューを更に取っていくスタイル。この会計手前の天ぷらを選んでるときが一番好きだ。

色々目移りしてしまったが、王道の海老天を皿に取ってお会計。天かすとネギ載せて完成!

うどんにコシがあって美味い!やはり東京とは違う!本場の人はこんなもんじゃないとか思うのかもしれないが、私にはこれで充分美味い。サクッと食べれるチェーンな感じでこれも良い。東京の店舗も同じ味を出してくれたら結構嬉しいけど、さて、、
腹ごしらえも終わったので、ここからは移動を再開する。
13:12 高松発 高徳線 特急うずしお13号 徳島行

乗るのは特急うずしお号。高松と徳島を結ぶ高徳線の特急である。四国若者フリー切符の力を発揮して特急で楽々移動である。やっぱ18きっぷで旅行なんてやってらんないっすわ。

うずしお号はだいぶ飛ばしてくれるので爽快感が半端ない。国道を走る車を楽々抜かしていく。たまに並走してくるやつは、法定速度をご存知ない?
14:07 池谷着


特急停車駅をいくつか過ぎて列車は池谷駅に到着。ここで下車して乗り換える。なんかYの字になってる変な形の駅。割と一緒に乗り換える人がいるが、みんな鳴門へ向かうのだろうか?
14:15 池谷発 鳴門線 普通 鳴門行
ローカルな2両の列車がやってきて鳴門へ向かって出発!やっぱ徳島来たならうずしおは乗るだけじゃなて見に行かないとね。
14:33 鳴門着

20分程度で鳴門駅に到着し、バスは乗り換える。だいぶ混雑していて夏休みの観光客の多さを実感する。
ところで地方のこういったバスに乗る時に気をつけないといけないのは支払いである。自分の支払い方法というよりは、他の客の支払いが滞りがちな事。現金しか対応しておらず、小銭の準備もない場合、一人一人が両替しながら支払いを行うため、だいぶ時間がかかる。なので必勝法は一番前の席に座るor扉に一番近いところに立つこと!
幸い一番前の座席に座れたので一安心。ギュウギュウのバスは混雑している道をノロノロ進み、25分くらいで鳴門大橋に到着。

ちょっと曇ってきてしまったが、うずしおは見えるのだろうか?

うずしおの発生原因。なるほどこの条件を満たすところがこの鳴門海峡というわけだね。今日の満潮時間は15時から19時なので、時間的には見れる時間帯(現在15:34)。



渦の道という鳴門大橋を歩くことができる道へ進み、ガラス張りの床から下を眺めてみる。うーん、どれがうずしお?なんか潮流がぶつかりあってそうなポイントはいくつかあるが、それっぽく巻いているところはなかった。
結構綺麗にうずしおが見えるのってレアなのかもしれない。解説によると3月下旬から4月下旬が一番観測しやすい時期の様子。8月に綺麗にうずしおを観れるほどの豪運はなかったみたい。若干消化不良だが、まあこんなもんだろう。
足早にバス乗り場に戻り、駅へのバスを待つ。往路の混み方的に戻りのバスもきっと混むはず。そして渋滞を考慮すると列車への接続はだいぶシビア。今日はまだまだ移動するため、ここで足止めを食らうと最悪目的地に到着するのが難しくなってしまう。気合いを入れてバスの一番前の座席に陣取り、発車を待つ。結局ギュウギュウに人を詰め込み鳴門大橋を出発。
順調に渋滞に巻き込まれ、バスはどんどん遅延していく。列車の発車まであと5分だが、まだ駅に着かない、、

17時15分に駅に到着。いの一番にお金を支払い、ホームへダッシュ!
もう発車寸前!といった鳴門線の列車に飛び乗り、空いてる座席に腰掛けたところで列車は出発
17:17 鳴門発 鳴門線 普通 徳島行
たぶんあのバスにもこの列車への接続を考えていた客はたくさんいたと思うが、私を除いてその全てを置き去りに徳島へ向けて駅を発った。危なかった、、やっぱ観光地のローカルなバスは一番前に乗るに限る。
発車して少し、雨雲はついに耐えきれなったのか、バケツをひっくり返したような土砂降りになった。ゲリラ豪雨のようだが、駅に着いた後も降っていたらどうしよう。列車は池谷から高徳線に入り、そのまま直通して徳島へ。
17:53 徳島着

徳島駅はなんだか思ったより小さな駅。一応駅ビルのようなものはあるが、ホームは地上ホームがいくつかあるだけのこぢんまりした感じ。

外に出てみると存外大きく見える、これでも県庁所在地の駅やぞ!舐めるな!という気概が伝わる。今日の目的地は徳島ではないので、ここでは夕食をとって先に進む。滞在時間が1時間弱なので手軽に食べられる徳島ラーメンをチョイス。

駅前に有名なところがあるようなので行ってみると、並んでいる!ラーメン屋の回転率なら50分あれば余裕か?いや、しかし、、と気づいたら向かいにある別のラーメン屋に入っていた。まあ徳島ラーメンであることには変わりねえ。

店内にはでかでかと阿波踊りのポスターが貼ってある。来年阿波踊りは8月に行われるため、今ちょうど時期なんじゃなかろうか。そうこうしているとラーメンが運ばれてきた

こ、これは!普通のワンタンメンか?。豚骨スープでストレート麺ではあるが、特徴がいまいちわからなかった。まあ普通に美味しかったしいっか!

腹ごしらえ完了、駅で食後のコーヒーを買って再びホームへ。ちょうどこれから乗る特急列車剣山号が入線してくるところだった。剣山と書いて「つるぎさん」と読むらしい。けんざんじゃないんだ、、
19:05 徳島発 徳島線 特急剣山11号 阿波池田行


なんだか古めかしい車両の剣山号は閑散としたまま徳島駅を出発。見た目が地味な剣山号はなかなか停車駅豊富で、最早やる気のない快速くらい駅に停まっていく。車窓も暗くて見えず、速達性を感じられなかったためなかなか退屈な旅路だった。
20:25 阿波池田着

終点の阿波池田に着き、ここからは土讃線へと入る。乗車するのは南風号高知行。四国入り初日だが、今日は高知まで赴く大移動。
20:31 阿波池田発 土讃線 特急南風23号 高知行

南風号の走る土讃線の徳島と高知の県境区間は絶景らしいが、夜なので車窓は真っ暗。明日の復路で堪能しよう。1時間ちょっとで終点の高知へ到着。
21:46 高知着



駅舎を出て広場を歩くと高知を代表する偉人たちが歓迎してくれるが、暗くて下からのライトアップがちょっと怖い。。だいぶ疲れたので繁華街の方の宿へ向かう。若干風俗街っぽい通りに面していて少しうるさい。コインランドリーに向かう洗濯物を持った男に話しかけるなよキャッチよ。誰が洗濯ネット持ってそんな店行くのよ、、

やることが全て終わったのは0時過ぎ。だいぶ疲れたがようやく今日は床につくことができる。明日は四国で一番行ってみたかったところへと行けるので楽しみだ。
- 移動距離:320.9km
- 乗車本数:6本
- 実運賃:3,777円
- 正規運賃:10,150円(6,373円おトク!)
4日目に続く
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