四国を特急で横断して絶景の夕日を臨む下灘へ!【青春18きっぷ 2016 日本周遊 4日目】

国内旅行

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旅は4日目、四国は2日目

今日は高知からスタート。若干寝坊をかましてしまったが、まずは高知市街を周ってみる。

昨日は真っ暗だった駅前に行き、高知を代表とする3人の偉人、坂本龍馬、中岡慎太郎、武市半平太の像にお出迎えされる。ちゃんと先生像ってなってるのが敬意を感じられていいね。

龍馬先生像に謁見することができたので駅から離れ、次のスポットへ。高知橋を越えて駅前の通りを真っ直ぐいくと、かな有名な観光地、はりまや橋がある。

残念な観光地的な扱いを受けがちな播はりまや橋だが、個人的にそれは期待し過ぎな気がする。こんなもんかと思えばそんなに残念な感じではなく、かわいい赤い橋である。もともとは播磨屋と櫃屋という豪商の本店を隔てていた堀を越えて往来を可能にするために架けられた私設の橋なんだとか。歴史上なんどか架けかえられており、現在のコンクリート製の橋になっている。

橋は水路に架かっているので、水路と並木が涼しげな通りを歩いてみる。橋の周りにはやたらと人が多く、しかも橋の観光に来てるのではなく、全員スマホ画面をガン見している。この雰囲気は知ってる!こいつらポケモントレーナーだな!?。みな揃ってポケモンgoをやっているらしく、ある程度間隔をあけて通りの端に突っ立っている感じはほんとにゲームのトレーナーのようだ。

目があったらバトルをしかけられるかもしれない!!と目を背けながら通りを過ぎ、はりまや橋を後にする。はりまや橋を離れると人はいなくなり、広場に出たが誰もいない。これはこれでさみしいというか怖い。

近くには商店街のアーケードがあり、昨今シャッター外になりがちなこういう商店街にしては活気があるように感じた。そして高知を代表する観光地?市場であるひろめ市場に到着。

午前中から賑わっているようで、すでにお酒とカツオのタタキを楽しんでいる客がたくさんいた。私も昼間から酒を飲むのは大好きだが、今日は寝坊しているので、ここでゆっくり高知名物に舌鼓を打っている暇は到底なく、泣く泣く市場を後にする。

高知を発つ前にもう1箇所見ておきたい場所がある。それは高知城。現存12天守の一つであり、高知を代表する観光地、行かないわけにはいかない。ひろめ市場を抜けるとすぐに高知城の堀が見えてくる。高知県庁を横目に堀沿いを進み、いざ高知城へと登る。

まずは立派な追手門。くぐると高知城天守がかなり近くに感じられる。なかなか坂がキツく推定10キロ近いバックパックを背負って登るのはなかなか骨が折れる。

ようやく天守閣に着いた!と満足し、ふと時計を見ると、列車出発まであと25分くらいしかない!えっ、ここから駅まで2キロ弱あるんだけど、、

まずい!と思った時にはすでに坂をかけ下りていた。何が現存12天守じゃ、馬鹿野郎!くそ、また来るぞ、覚えてろ!

心中で毒づきながら高知城の敷地から出て猛ダッシュ!!炎天下に重い荷物を背負って駅まで走らなければならないなんて、、!

ダッシュの甲斐あってギリギリ2分前に改札を通り抜け、特急南風号に間に合った。座席に座った瞬間発車したのでほんとに間一髪、、

12:13 高知発 土讃線 特急南風14号 岡山行

大量の汗を処理しつつ、座席に落ち着き、切符の検札を受けてとりあえず落ち着く。南風号は昨日乗ってきたが、夜間で車窓が見れなかったので、今日はしかと雄大な徳島との県境区間を拝ませてもらう。

近くに座ってるカップルは検札時にどっちの方が景色が良いか聞いていた。この先の区間のことを知っているのかどうか分からないが、良い質問だ。まあ、肝心の回答は聞こえなかったんだけど、、

途中駅で唐突に謝罪された。まあ、すぐに訴えるぞ!とか言われる昨今、初手謝罪安定ですね。ごめんなさいが素直に言える人間でありたいなあとか、薄ら寒いことを考えながら南風号は山間部へと入っていく。土佐山田を過ぎると本格的に街ではなくなり、くねくねと国道&川に並走しながら進んで行く。

途中駅の大歩危駅。大きくと歩くと危ないとはなわとも面白い名前の駅である。由来を調べると本当にそういう意味でつけられた地名らしい。なら隣の小歩危駅は小さく歩いても危ないという意味。どんだけ危険なとこなのか、、?こんな何トンもある鉄の塊がスピード出して走って大丈夫なのかよ、、

13:57 多度津着

そのまま列車は進み、昨日乗り換えた阿波池田を過ぎて、また街へと入っていく。平野部をしばらく走り、予讃線と合流して多度津駅へ到着。乗り換えまで少し時間があるので、多度津駅で昼飯を手に入れたい。ただ、駅弁を売っているような駅ではないらしく、地図で調べた感じコンビニも近くになさそうだ。

とりあえず駅舎を出てみると、真横にパン屋さんを発見。あまり列車旅の昼食感はないが、次飯にありつけるのがいつか分からないので、ここで昼飯を調達。ホームのベンチでランチとする。結果的にはとても美味しいカレーパンにありつけて大満足。

14:23 多度津発 予讃線 特急しおかぜ13号 松山行

多度津からは特急しおかぜ号に乗車し、松山へ向かう。晴天の瀬戸内海を横目に爆走。それを涼しい車内から眺めながらのビールは格別!しおかぜ号に乗るなら絶対進行方向右側がおすすめ!※松山方面へ向かう場合

16:16 松山着

2時間弱で終点の松山駅へ到着。今日の目的地は松山だが、ここですぐに宿へは行かずにコインロッカーに荷物を預ける。そして続け様に特急宇和海号に乗車。

16:32 松山発 予讃線 特急宇和海21号 宇和島行

宇和海号は予讃線の西の果て、宇和島駅までを結ぶ特急列車。この列車で松山からさらに西へ進む。

列車は最初の停車駅である伊予市駅を過ぎて、予讃線を離れ内子線へと入る。内子線は予讃線を短絡する目的で作られた路線らしく、宇和海号は全て内子経由で宇和島へ向かう。

17:05 伊予大洲着

短絡した先は伊予大洲駅。ここで宇和海号を下車。これから四国で一番楽しみにしていた場所へ向かう。勘のいい方ならお気づきだろうか?

17:09 伊予大洲発 予讃線 普通 松山行

伊予大洲で予讃線経由の普通列車に乗り換え。ここらは今日始めてのローカルな旅となる。下校中の中高生多くて乗せて伊予大洲駅を出発。全てカーテンが閉まっているが、西陽がものすごい勢いで列車を照らしているのが、隙間から漏れる光の強さで分かる。

ことことゆっくり揺られながら一駅一駅進んで行く。伊予長浜まで来ると地図上は瀬戸内海に沿って走っているように見えるが、海側の窓が全てカーテンを閉じられているので車窓は見えない。

17:49 下灘着

そこから数駅で目当ての駅である、予讃線の下灘駅へ到着。

うーん、海が近い!さすが絶景と名高い下灘駅。ただ一つ意外だったのは人がたくさんいること。。すでに映えスポットとして話題になってはいるが、こんな田舎の無人駅にこれだけ人が集まるものなのか。。

すでに時刻は18時前。もうすぐ日の入りなこともあり、三脚でカメラを構えて、縄張りを主張しているヤツの多いこと多いこと。そして走り回る子供たちと、何をそんなに大騒ぎする事があるのか分からないが大騒ぎしている大学生っぽいグループ。

別にいい。別にいいのだが、絶景の無人駅の風情はどこへ行ったのか。。少しばかり残念である。まあ私もそんなミーハーの中の1人なのだから人の事は言えまい。せめて静かに楽しもう。

駅舎の中と人が多くて載せられる写真が少ないが、こういう駅ならではの駅ノートがあった。それも結構な数である。

駅舎はこぢんまりとした感じで、風情があっていい。やはり人が写り込んでしまうな。。

逆方向の列車が来たようでさらに観光客は増加していく。だんだん日が沈み始め、空のオレンジ色が濃くなっていく。人が少しホームから減ったのでこのタイミングで有名なベンチ越しの夕陽を撮ってみる。

残念ながら無人にはなってくれなかったが、幼い少年少女のシルエット込みでも、なかなかノスタルジックではないだろうか。

八幡浜行きの列車がもう一本来たが、そこまで乗降は無く過ぎ去る。みんな夕陽をバックに列車を撮影していた。

水平線間際には雲があり、残念ながら海に落ちる夕陽は見えそうになく、隠れてしまった。

と思ったら雲の下から再度夕陽が現れ、水平線へ沈むところを拝むことができた。この間だけ、ガヤガヤしていた無人駅に静寂が訪れていたのが印象的。

戻りの列車は19時半頃なのであと30分くらいあるため、日が沈みきって徐々に暗くなる空をボーっと見ながら黄昏れる。意外と鉄道以外の方法で来ている人が多いのか、夕日のタイミングでたくさんいた観光客は思ったより減っていた。

19:33 下灘発 予讃線 普通 松山行

暗くなり始めたあたりで、松山方面への列車が来たので乗車。社内はガラガラだったのに、無人駅である下灘から大量に乗車して混雑しているのはなんだかおかしな感じ。そして、長時間真夏の屋外に居たせいか、車内がものすごく汗臭い。

19:56 伊予市着

ちょっと耐えきれなかったので伊予市で下車。まあ、特急も乗り放題なので後から来る宇和海号に乗ればいい。伊予市についたころにはさすがに20時を過ぎて外は真っ暗である。

20:19 伊予市発 予讃線 特急宇和海28号 松山行

20分後の松山行き特急に乗り、一駅移動して松山へ到着。若者フリーきっぷ様々である。

20:30 松山着

今日の行程はこれにて終了。コインロッカーから荷物を回収して路面電車へ乗車する。

市民の足として路面電車が活躍してるの見ると地方都市に来たなあという感じがする。道路に並行しながらトコトコ揺られながら勝山町で下車。目の前のホテル、アビスインに今日は宿泊する。

今日は朝も昼もコンビニ飯とパン屋のパンだったので、夜くらい名物を食べたいが、鯛めしを食べに繁華街の方へいく元気もないため、ココイチでカレーを腹に入れてとっとと休むことにする。まあ、たまには名物以外で締めくくるのも悪くないだろう。

広さはないが、小綺麗で十分な部屋。明日に備えて今日はとっとと寝てしまおう。というわけで四国4件を回って愛媛県の松山で一泊。明日は愛媛県内を回ってみることにする。

4日目まとめ
  • 移動距離:392.2km
  • 乗車本数:6本
  • 実運賃:3267円(四国若者フリーきっぷ1日分)
  • 正規運賃:10,730円(7463円おトク!)

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