日本最東西南北の端ってどこ?
日本には最北端・最南端・最東端・最西端がそれぞれ存在し、実際に訪れることができます。ちなみに定義上の東西南北の端っこには民間人が訪れることが難しい場所があるため、この記事では一般の方が訪れることができる端っこをご紹介します。
- 最北端:宗谷岬(北海道稚内市)
- 最東端:納沙布岬(北海道根室市)
- 最西端:与那国島 西崎(沖縄県八重山郡与那国町)
- 最南端:波照間島 高那崎(沖縄県八重山郡竹富町)


最北端と最東端はそれぞれ北海道に、最南端と最西端はそれぞれ沖縄の離島にあります。この4地点は東西南北の端っことしてそれぞれ魅力的な場所であり、訪れることができたときの達成感は何物にも変えられません。また、到達ことを証明してくれる到達証明書も存在するため、旅の記念にもってこいです・
そんな日本の端っこへのアクセス・見どころ・証明書の入手方法についてご紹介します。
それぞれへの行き方・見どころ・証明書のもらい方
最北端:宗谷岬(北海道稚内市)

アクセス
宗谷岬へのアクセスは稚内駅からバスで約50分/車で約40分程度になります。意外と稚内の街からは距離があるので所要時間には注意が必要です。
稚内までのアクセスはJR宗谷本線で旭川から3時間半程度、札幌からは5時間15分程度かかります。また、稚内には稚内空港があるため、新千歳空港もしくは羽田空港から飛行機で直接稚内へ訪れることもできます。

宗谷岬はどんなところ?
宗谷岬は日本の最北端の岬であり、岬に佇む日本最北の地のモニュメントは列島縦断をする多くの観光客が訪れる人気観光スポットです。近くには宗谷岬公園があり、丘の上にあるため宗谷岬を見渡すことができ、天気が良ければ樺太の島影を望むことができます。



証明書はどこでもらえる?
証明書は宗谷岬の観光案内所で買うことができます。他にも稚内の名産品やお土産なども売っているため宗谷岬に来た記念にお土産を買っていくのもいいですね。


こんな感じで到達した日を入れてくれます。(入れないように頼むこともできます)
北の最果てに来た記念に1枚ゲットすることをおすすめします!
ちなみに宗谷岬は本土四極踏破の対象にもなっているので、本土四極踏破証明書も手に入れることができます。詳しくは下記の記事をご覧ください。
最東端:納沙布岬(北海道根室市)

アクセス
納沙布岬へのアクセスは根室駅からバスで約45分/車で約30分程度になります。根室市街から少し離れているため、移動時間には余裕を見ておくと安心です。
根室までのアクセスはJR根室本線(花咲線)で釧路から2時間半程度、札幌からは特急+花咲線で約6時間半かかります。また、根室に直接空港はありませんが、近隣の中標津空港や釧路空港を利用し、バスやレンタカーで向かうルートも選択できます。


納沙布岬行きのバスは駅の前のバスセンターから出ます。往復乗車券を購入することができるので、乗車前にあらかじめ購入しておくことをおすすめします。
納沙布岬はどんなところ?
納沙布岬は北海道根室市にある日本最東端の岬で、北方領土・歯舞群島を望む場所としても知られています。緯度としては北緯43度23分、東経145度49分に位置し、日本で一番早く朝日が昇る地のひとつです。
北方領土に関する資料館があり、日本の領土としての経緯や返還運動の歩みなどの展示を見ることができます。ここがただの日本最東端ではなく、文字通り国境であるのだと思い知らされ、北方領土問題への理解が深まります。資料館を訪れると北方領土視察証明書をもらうことができます。


岬の近くには北方領土返還を願うシンボルである「四島のかけはし」があります。写真の天気はあいにくですが、晴天のときは歯舞諸島や国後島を望むことができます。

他にも根室は花咲がにの産地であり、納沙布岬にある食事処でも堪能することができます。


証明書はどこでもらえる?
証明書は納沙布岬近くの鈴木食堂でゲットできます。納沙布岬灯台に行く道中にあるため、さんま丼に舌鼓を打つついでに入手しにいきましょう!



ちなみに納沙布岬も本土四極踏破の対象にもなっているので、本土四極踏破証明書も手に入れることができます。詳しくは下記の記事をご覧ください。
最西端:与那国島 西崎(沖縄県八重山郡与那国町)

アクセス
西崎(日本最西端の碑がある岬)へのアクセスは、与那国空港から車で約10分程度です。島内には路線バスが限られているため、レンタカーやレンタルバイク、自転車などで訪れるのが一般的です。
与那国島までは、飛行機で那覇空港から約1時間20分、石垣空港から約30分で到着できます。また、石垣島からはフェリーも運航していますが、所要時間は約4時間と長く、海況によって欠航することもあるため注意が必要です。
与那国島の交通アクセスについては以下をご確認ください。
与那国島はどんなところ?
与那国島は沖縄県八重山諸島の最西端に位置し、日本で最も西にある有人島です。台湾までわずか約111kmと、日本よりも台湾に近い島としても知られています。島の西端にある「西崎(いりざき)」には、日本最西端の碑が建てられ、旅人の憧れの地となっています。また、人気ドラマ『Dr.コトー診療所』の舞台になった建物がそのまま残され、観光スポットになっています。
島はとにかくのどかで牛が道を歩いていたりしてかなり牧歌的な雰囲気で島民の方々の生活が息づいています。筆者は訪れた日がかなり悪天候だったので、荒々しい海がお出迎えしてました。


西崎(いりざき)は島の西の端に位置し、西崎灯台と展望台があり、ここで見る夕日は“日本で一番遅い日没”として人気です。空気が澄む日には、約111km先の台湾の島影が見えることもあるようです。



証明書はどこでもらえる?
証明書は与那国空港の売店で購入することができます。飛行機で訪問された場合は帰りの待ち時間でのゲットがオススメです。


他にも以下の場所でも取り扱いがあるようです。
- 漁協売店(定休日:水・日曜)
- 米浜レンタカー
- 西泊もち
- ひだまり工房(不定休)
空港以外で入手をお考えの方は、訪問日が定休日などと被らないように事前に確認しましょう。
最南端:波照間島 高那崎(沖縄県八重山郡竹富町)

アクセス
高那崎(日本最南端の碑がある岬)へのアクセスは、波照間港から車やレンタサイクルで約15分程度です。徒歩でも行けますが、道のりが長いためレンタル手段を利用するのがおすすめです。
波照間島までは石垣島から高速船で約1時間。海況によっては欠航も多いため、日程には余裕を持って計画する必要があります。飛行機の定期便はないため、まずは石垣空港まで飛び、そこからフェリーで波照間島へ渡るのが一般的なルートとなります。


波照間島はどんなところ?
波照間島は沖縄県八重山郡竹富町に属する島で、日本最南端の有人島。名前は「果て(はて)のうるま(珊瑚の島)」に由来し、まさに「日本の果ての楽園」です。人口はおよそ500人前後。島の中心集落は港近くの波照間集落で、のどかな赤瓦屋根とフクギ並木が広がります。
島を代表するビーチとして”波照間ブルー”と呼ばれる美しい海が見えるニシ浜は観光客に大人気で、波照間島に来たらぜひ訪れたいスポットの1つです。



最南端となる高那崎は波照間島の南端に位置し、日本最南端の碑が立つ岬。切り立った断崖絶壁が続き、荒々しい太平洋が眼前に広がります。観光客の多くが「日本の果て」を実感する場所です。



下記の記事で波照間島の詳しい解説をしてますので、よかったらご覧ください。
証明書はどこでもらえる?
証明書は波照間島内の商店で買うことができます。ただ、私が購入したもの以外にも種類があるようで竹富町観光協会のHPに最西端と似たフォーマットのものがありました。どちらを購入するかは人それぞれですが、私はちょっとHPのものが羨ましく、また波照間島へ訪問しようと心に決意しました。(ちなみに、ネットでも購入はできます。が、こういうのは訪れた場所で手に入れるから意味があるので私は再訪しようと思います。)


まとめ
日本の最北端・最東端・最南端・最西端――それぞれに異なる風景と物語があり、訪れる人に「果てに立った」という特別な体験を与えてくれます。一つひとつを巡る旅は、日本列島の広さや多様さを肌で感じる貴重な時間になるはずです。
みなさんも次の旅先に、日本の“東西南北端”を目指してみてはいかがでしょうか。きっと地図の上では味わえない、心に残る旅の思い出になるでしょう。
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