【北陸応援フリーきっぷ】北陸周遊の旅 1日目 越美北線乗りつぶし

国内旅行

2024年2月15日から2024年3月15日までの1ヶ月の間、首都圏から北陸へお得に旅行することができる「北陸応援フリーきっぷ」という企画切符が発売されたため、これを利用して北陸地方への旅行を決意

※以下は北陸応援フリーきっぷ参考です

仕事を午後イチで切り上げ、最寄りから東京駅へと向かう
雪予報とか言われてた割に、天気は晴天で春の陽気を感じさせるくらい暖かい

金曜15時前でも天下の東京駅は混雑しており、いつも立ち寄る在来線コンコースの駅弁や祭も大いに賑わっている
デカ目なリュックを背負って歩いてるため、何度もリュックどつかれながらも目当ての駅弁と飲み物をゲット

ちなみに駅弁は二つ買ったが一つは当然夕飯である
15時に昼飯というのも遅いが、本日は21時半ごろまで移動するため夕飯もまともにゲットできるところで張達しておきたい

東北・北陸・上越新幹線ホームの20番線にはちょうど乗る予定の列車であるかがやき号が入線
全車指定席のため早くから並ぶ意味は薄いが、ホームの乗車口にはすでに結構列ができていた

人混みというか混雑が嫌いなので、指定席でも編成の端っこを取る性分のため、迷いなくホームを闊歩し最後尾の1号車の乗車口へ向かう
流石に人がまばら、そして折り返しの清掃に入るかと思いきや、そのままドアが開き乗車開始
どうやらこの列車折り返し運用ではないらしい

後ろが荷物置き場になっている1号車2列掛け最後尾窓側の2E席に腰をおろす
晴天の元、駅弁と酒を手に入れ2時間以上新幹線で行く旅路に早くもテンションMAX
北陸方面は天気が芳しくないようだが、さてどこまでこの天気が保たれるのかは見ものである

列車は定刻通りに東京駅を発車、乗車率は思ったより低い
角席窓側が埋まっている程度のため、かがやき号にしては混雑しなさすぎな気もする

14:52 東京発 北陸新幹線 かがやき533号 金沢行

ちなみにかがやき号に乗るのは初めて
いつもえきねっとの割引切符争奪戦争に参加するのだが、敗北し泣く泣くはくたか号での北陸上陸を余儀なくされる

なのに金曜の夕方便が空いているのは何か違和感、、と思っていた矢先、車内放送がきっちり答え合わせしてくれる
この列車は臨時列車のため車内販売はありませんとのこと

なるほど、この列車は臨時なのか
金曜のこんな微妙な時間に臨時列車を走らせる目論見は読み取れないが、臨時列車だから乗車率が思ったほど高くない模様

列車は地下に潜り上野へ到着
前の席に座られた女性にリクライニングを倒していいか聞かれたので快く承諾する
最近はリクライニングの使用に敏感になり過ぎている節があるが、しっかり聞かれると好印象をもってしまうのだから単純なことこの上ない
新幹線のシートピッチはかなり広いので倒されてもなんの影響もないので好きなだけ倒すし倒してくれていい

地下を抜けて日暮里駅が見えるとそのまま登っていき、列車は高架を走る
晴天の東京、埼玉の街並みを眺めながら、温めていた駅弁と缶ビールを開ける

紐を引っ張って温めるタイプの神戸牛弁当を購入したので東京出発と同時に温めてを開始しておいた
半分がすき焼き、もう半分がステーキになっておりすき焼きはご飯まで甘辛ダレが染みてて酒が進む

ステーキの方はタレではなく塩胡椒で味付けされており、ご飯はバターライスという斬新な駅弁だった
温かい状態で食べられるのもグッドだが、味も文句なしだった、強いて言えば少し駅弁にしては値段がすることくらいか

大宮に停車しても思ったほどの乗車はなく、東北新幹線と別れてかがやき号は本気を出し始める
雲が出てきたが概ね晴天の中、列車はスピードを上げて熊谷、本庄早稲田を通過していく

上越新幹線との分岐駅である高崎を速度抑えめに通過、ここから北陸新幹線へと入っていく

在来線時代は機関車を重連で付け替えないと登りきれなかった碓氷峠を、新幹線はトンネルでぶち抜くため高崎から安中榛名、軽井沢間はほとんど車窓は見えない
長めのトンネルを抜けるとそこは、、雪国でした(三国峠ではないが)

流石に東京でも雪が降るくらいなので軽井沢も当然雪化粧の車窓、だが思ったより晴れていて晴天の雪原もなかなか趣深い

軽井沢をノロノロ通過して列車は再びトンネル地帯を抜けていく

佐久平、上田と来たところでトンネルの外は曇天となる

流石に北陸に近づくにつれて天候は悪化していく
と思われたが、上田から長野の間にある五里ヶ峯トンネルを抜けると天気は再び晴天に!

これは幸先がいいが、ここまでコロコロ変わるということは北陸側もトンネルを抜けたら猛吹雪なんてことになっているのかもしれない

列車は長野に到着
ほぼ乗降がないので、ほとんど全員が富山、金沢まで向かうのだろう

長野から先も相変わらずトンネルによって山を貫通し北上していく

上越妙高、糸魚川と通過しついに列車は日本海側へと到達
ここから沿岸部を進み富山へと抜けていく

分厚い雲に覆われた車窓の奥には雪化粧した立山連峰が見える
これを見ると北陸に来たという感じがしてくる

時折雲の切れ目から青空が覗いていたり、急に雨が降ったりとなかなか天候が安定しない中を高速度で抜けていく

富山へ到着
富山は明日来るので今はスルーして先へ向かう

だいぶ荒れ模様の中を抜けて20分ほどで終着金沢駅に到着

17:23 金沢着
来週末に北陸新幹線が敦賀延伸すると金沢駅は終点ではなくなるため、金沢行きの列車に乗れるのもこれが最後かもしれない
朝晩はつるぎとかが金沢行きで走ったりするのかな?

金沢駅は観光客でごった返していた
北陸新幹線延伸とか北陸応援割とか来週から始まるのに関係ないらしい

新幹線改札で北陸応援フリーきっぷ(ゆき)とかがやき号の指定席特急券を無効にしてもらう
せっかくだし期間限定の切符は持って帰りたい

在来線改札へ北陸応援フリーきっぷ(かえり)を投入しホームへ
どうでもいいけどかえり券を入れるともう往路みたいに感じてしまうが、れっきとしたフリーきっぷである

あと1週間の命となった北陸本線のホームへ行くとすでに目当てのサンダーバードは入線済み
なんなら乗客のほとんども乗車済み

嫌な予感はしてたが、案の定サンダーバード40号の自由席はほとんど埋まっていた

北陸応援フリーきっぷでも指定席に乗ることは可能だが、指定席券は別途購入が必要であり、フリーきっぷの効力で乗れるのはあくまで自由席のみ

指定席券を発券しに行く時間はもうないので、空いている指定席に座り、車内改札で切符を購入することも可能だが、割増での販売になってしまうし福井までの一駅区間なら我慢できそうなので、自由席の通路側の空いている先に腰掛ける

17:31 金沢発 北陸本線 特急サンダーバード40号 大阪行

立ち客が出るくらいの混雑具合でサンダーバード40号は大阪に向かって金沢を発車
しばらく北陸新幹線の高架に沿って北陸本線の線路を西へ進んでいく

列車のスピードがやたら早く感じるので速度測定アプリで確認するとなんと時速129キロ
さすが在来線の表定速度最速の特急は伊達じゃない
その後も125キロ以上は維持したまま快走していく

小松の手前あたりで検札がやってきて、フリーきっぷを見せる
どこまで乗るか聞かれたので福井まで告げる
福井以降で再度この席に誰か乗っていたら再検札するのだろう
それをメモってのか記憶しているのか定かではないが、車掌の検札って大変だよなあ

このサンダーバード40号はおそらくかなり速達タイプの便であり、金沢を出発すると次は福井まで停まらない
普通なら小松とか加賀温泉とか芦原温泉とかに停まる気がするが、この便は全て吹っ飛ばして福井まで向かうらしい
42分で76.7キロも進んでしまうのだからすごい話である、新幹線いらないのでは?

過去に加賀温泉への玄関口の駅として大聖寺駅と争いあったという動橋駅を颯爽と通過すると、まもなく加賀温泉駅
新幹線停車駅すら吹っ飛ばす快速っぷりで動橋と加賀温泉も大聖寺もなかったかのようにやり過ごすその様はなんと清々しいことか
たぶんここまで停車駅が絞られているタイプは日に数本な気がする

ちなみに本当の最速達便は表定速度100キロオーバーで東北新幹線のはやぶさ号より表定速度が早いとかなんとか、バケモン特急である
ただこのサンダーバード号も2024年3月16日以降は大阪-敦賀間に短縮されるため、もうあと1週間しか乗ることはできない
最終日のラストランは鉄オタで大混雑しそう

今通勤でこれだけ混雑しているが、この人達は来週末以降何に乗るのだろう?新幹線?


車窓が楽しめないため、停車駅の少ないサンダーバード40号に乗りながらサンダーバードについて調べている間に列車は東尋坊の玄関口、芦原温泉駅を通過
ここも新幹線停車駅だが華麗にスルー

田畑広がる平野を高速で南下して行き、列車は丸岡城で有名な丸岡駅を通過
そうこうしているうちに金沢から早くも40分が経過し列車は速度を緩めることなく福井市街地へ入っていく

18:12 福井着

定刻通り福井駅到着
サンダーバードが見納めだからかカメラを構えた人が多い気がする

かく言う私も一枚納めて越美北線のホームへ

地方のターミナル駅から出るローカル線あるあるであるホームを一部削り取った形のホームに越美北線の一両の車両がポツンと停まっていた

が、やはり通勤通学時間帯だけあって列車の中は全く寂しくもなんともない
学生とスーツ着た社会人はわかるが、どっちにも該当しない人も結構乗ってそうな感じ

自動車免許の取得ができる18歳以上はこんな日に数本しかない列車を前提に生活してるとは思えない
なんでこんなに混んでるのか??

18:21 福井発 越美北線 普通 九頭竜湖行

列車は立ち客もある程度出てきたあたりで福井を出発
北陸本線と別れる越前花堂駅に着くと、まさかのまだまだ乗ってくる
クソここはまだ福井市街地の中だったか、、

マップで地形を見るとこの先の越前東郷駅より先は山間部に入りそうな感じ
福井市の生活圏の最初の区切りはここだと信じ、バカ重いリュックを背負ったまま立ち続ける
ローカル線特有の最初に大量下車する街の予想にかけて車内での立ち回りを決めるこのスリル、、堪らねえ(キモイ)

てか、あちぃなこの列車!
越前東郷が敵前逃亡に聞こえるなとか思っている間に件の駅へ到着

あんまりだれも降りる素ぶり見せないけどまさか、、
と思ったら目の前のサッカー少年たちが下車してくれた!ラッキー
だが、彼らと立ち客数人が降りたのみで他は微動だにしていない

これは試合に勝って勝負に負けたというやつか、
まあなんにせよ座れたことを喜ぼう

どうでも良いことだが、今回やけに各列車の乗り継ぎが良い、なんならもう少し余裕があったほうが安心だし席とか確保しやすいレベル
ざっと調べた感じ鉄路で東京から九頭竜湖を目指す場合、この臨時のかがや553き号からの停車駅の一番少ないサンダーバード40号からのこの九頭竜湖行が一番最速で到達できるようだ

知らないうちに選んでたとはいえ、効率よく動けるのは素晴らしいことだ

すでに車窓は夜の帷に塗りつぶされ暗闇を讃えているため見えないが、おそらく列車はくねくねと山間部を縫うように走っているのだろう
全然進んでいる感じがしない、、

さっきのサンダーバードはもう敦賀あたり通過してるんじゃないだろうか
ちょっとうとうとしていると列車は越前薬師駅へ到着したところ

なんとなくマップをみていると福井県だけあって越前〇〇みたいな駅がやたらある
越美北線だけで9駅もあるし、なんなら途中3駅連続しとる
こんだけ越前、越前言われると青学の柱になっちまいそうですよ部長

そろそろ50分近く乗ってるが全然乗客が降りない
計石とかいう石の重さ計るしか脳のなさそうな駅では当然みんな降りない

これはみなさんさては、越前大野駅まで乗るつもりですね?わかります、これがメンタリズムです
大野市は福井県の中で6番目の人口を誇るため、なかなか大きな街らしい
そりゃ福井市まで通勤通学利用する人がこれだけいてもおかしくはないか

ようやく山間部を抜けて平地に降りてくると列車は牛ヶ原駅に到着
この辺りの大野市の平野部に住んでいる人がそれなりにいるため、越美北線は結構地域需要を拾えているのかもしれない

割とローカル線は都市圏から数駅だけ混雑して閑散、みたいなパターンが多いが、越美北線は割と山間部を越えた先まで需要があるため廃線の心配はないかな?越前大野より先は怪しいか、、

北大野駅を出て、越前大野駅が近づくとみんなソワソワしてくる
やはりここまで通勤圏だった

正直言えばここで大野城も見に行ってみたいが、いかんせん行程が組みづらいため今回は断念
まあ北陸新幹線で福井まで一本になればまた来る機会もあるでしょう

越前大野駅で9割が下車
がらんどうになった車内は5名ほど
内3人は大野から乗ってきた地元客っぽいので福井から乗り通すのは自分含めて実質2人か

再び列車は山間部へと分け入り、九頭竜川に沿って南下する
暗くて川なんぞまったく見えないが

荒島岳を回り込み、トンネルでぶち抜いて列車は最後の停車駅である越前下山へ

ようやく外気と中の気温差が無くなってきたのか、窓の曇りがとれ始め列車の明かりに照らされた車窓が見えるようになった

なんとこの列車雪の中を走っている模様
この季節の福井の山中であれば当然かも知らないが身近に感じると少しテンションが上がる

19:55 九頭竜湖着

列車は再度トンネルをくぐり、終着の九頭竜湖駅へ到着

これで越美北線完全乗車である
同時に福井県も完全乗車のため、また全線完乗に一歩近づいた

九頭竜湖駅は盲腸線の先っぽあるあるな車止めで線路がぶった斬られている端っこ駅

計画では岐阜の方まで伸ばして越美北線と越美南線みたいな形で繋がるはすだったらしい

駅舎はめちゃくちゃ恐竜推しの木造駅舎

コテージのような感じの暖かみがある感じではあるが、いかんせん夜は電灯が少なくて薄暗い
壁に描かれている恐竜のアートはもはや少し恐怖を覚える

駅前はだだっ広いロータリーがあり、道の駅らしきものも併設
名を冠している九頭竜湖自体は駅からは見えないらしい、というか見えても暗くてよくわからん

とりあえず駅周りを写真におさめる

霙が降っていたが、思ったより寒くはなかった

10分程度で折り返す列車へとすごすご引き返し、福井方面へと戻る

20:06 九頭竜湖発 越美北線 普通 福井行

残りは消化試合
車窓も見えないただの帰路
盲腸線の乗り潰しで一番退屈な時間でもある

大野では数人が福井方面への最終列車目掛けて乗車してきた

雪の降る中、列車は福井市街地に向けて山越えに挑み、越前東郷まで下る
そのまま平野部を進み越前花堂を過ぎて列車は福井駅へ到着

21:32 福井着

これで今回の旅の乗りつぶしノルマは達成
盲腸線がだいぶ減ってきた感じがあって、各地方あと一回旅立てばJR全線完乗を成し遂げられそうな雰囲気になってきた

福井駅を出ると外は以外にも雪も雨も霙も降っていなかった

21時半過ぎなので流石に閑散としており、飲み会帰りの社会人と塾帰りの学生しか街にいない模様
どうでもいいけど学生時代はこんな時間まで塾やら自習室やらに行ってんだなあと思うと、社畜の今より大変だったのではと思わなくもない

メインストリートを闊歩し10分かからない程度でホテルフジタ福井に到着
福井城跡の裏側にあるホテルであり、商業施設っぽいものと併設されていて思ったより立派

ちょっと調べてみると朝飯が豪華らしいが、残念ながら今回は朝食なしプラン
まあ、福井にいるんだし朝から焼き鯖寿司くらい食ってやるさと息巻いて、ホテルへチェックイン

アメニティは好き勝手に持っていってね形式だったが、その量が半端ない
化粧水、乳液とかはともかく、マウスウォッシュとか洗顔料とかハンドクリームとかアメニティの域を出ていそうなものまであって少しテンションが上がる
女性も安心して泊まれる宿ですね

部屋は普通のビジホといった感じ
電気を使うためのカードを指すのが部屋の入口ではなくベッド脇なことだけはいただけないが、さっとシャワーを浴びて夕飯とする

東京駅で買ってきた博多やきとり弁当を食す

タレも七味をついていてご飯も炊き込みご飯なので味はしっかりしていて酒が進む

時間が遅いため外に食べに行く時間でもないのでやはり東京駅で調達しておいてよかった

明日は天候的に雪らしいが、どこまで降るのか未知数

東尋坊方面や丸岡城、敦賀の街なども行ってみたいがさて、どうなるのか

2日目に続く

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