グリーン車乗り放題!?お得な切符「四国グリーン紀行」とは?

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お得な乗り放題切符といえば有名な青春18きっぷがありますが、18きっぷで乗車可能なのは基本的に普通列車であり、特急列車に乗ることはできません。そんな中、特急列車に乗ることができ、なんとグリーン車にまで乗り放題なるという切符がJR四国から販売されています。そんな四国での鉄道旅を後押ししてくれる切符、四国グリーン紀行について紹介します。

※本ページの情報は2024年5月現在のものです

四国グリーン紀行ってどんな切符?

四国グリーン切符はJR四国の全線が乗り放題になるフリーきっぷであり、その名の通り特急列車のグリーン車にも乗車可能なお得な切符です。

乗車可能なエリアは?

四国グリーン紀行で乗車可能な区間は以下になります。

JR四国ツアー 四国グリーン紀行より

JR四国全線に加え、土佐くろしお鉄道線全線とJR四国バスの久万高原線と大栃線に乗車可能です。足摺岬への最寄りとなる中村駅や終点の宿毛駅までの特急列車がこの切符一枚で乗り放題になります。また、路線バスでの久万高原と大栃方面への観光も可能です。

有効期間と発売期間は?

四国グリーン紀行の有効期限は連続する4日間となります。また1枚の切符で有効なのは1名のみとなります。18きっぷのように飛び飛びの日程での利用や複数人で1枚の利用は不可能です。

発売期間は通年となっており、いつでも購入することができます。

発売価格と購入方法は?

四国グリーン紀行の発売価格は税込み23,000円です。4日間有効の切符のため1日あたり約5750円となります。参考までに予讃線を高松から宇和島まで乗り通した場合の運賃が5330円となるため、運賃だけで元を取るのは難しく、特急列車に乗車するのが前提の価格設定と言えます。ちなみに同区間を特急列車のグリーン車で乗り通した場合、片道10,550円となるため、予讃線を端から端までグリーン車で往復するだけ元が取れます

切符の購入方法は以下になります。

  • JR四国の駅のみどりの窓口
  • JR四国の駅の指定席券売機
  • ワープ支店
  • 四国内の主な旅行会社
  • JR四国ツアーWeb申し込み

旅行を四国から開始される方は最寄りの駅で購入可能ですが、四国以外からご利用の方は基本的にJR四国ツアーWeb申し込みで購入する形になると思います購入はこちら

JR四国ツアーWEB会員に登録し、開始日と人数選択をした後、申し込み確定の前に「ご希望など」の欄が出てくるので、そこに予約したい特急列車の号数、乗車区間を記載することで普通車指定席券やグリーン車指定席券を一緒に郵送してもらうことができます。座席位置の指定はできませんので、指定したい座席がある場合は窓口で指定席券を発券する必要があります。(と言っても私は「できればA1席希望」みたいな感じで希望を書いたらすべて指定通りの席が得られました)

私が利用したときはJR四国ツアーWebで申し込み、四国グリーン紀行を郵送してもらうときに乗車が決定していた指定席券を発券してもらいました。(別途で420円の送料がかかります。)また、申込み時の指定で忘れた指定席券を申し込み確認メールに返信する形で希望を出したらそれも追加で発券してもらえました。(これは確実ではないと思うので、申し込み時に漏れなく希望を出すようにしましょう、、)

指定席券の発券方法は?

四国グリーン紀行自体で乗ることができるのは普通列車と特急列車の自由席であり、自由車指定席、グリーン車指定席に乗る場合は事前に座席指定券を発券しておく必要があります。主な発券方法は以下になります。

  • Web申し込み時に発券してもらう
  • JR四国管内の駅のみどりの窓口
  • JR四国管内の指定席券売機

乗車する列車が確定している場合は、Web申し込み時に発券してもらうのが一番便利かと思います。その日ごとに乗車する列車を決定する場合はみどりの窓口か指定席券売機で発見することになります。みどりの窓口で発券する場合は四国グリーン紀行の切符を見せるだけで発券することができます。

指定席券売機で発券する場合は四国グリーン紀行を指定席券売機に入れて「お持ちのきっぷで座席の指定・指定席の変更」ボタンを押して座席を指定します。ちなみに指定席券売機での発券は通算6回までしか行えない点には注意が必要です。

おすすめの列車は?

四国グリーン紀行は特急列車のグリーン車を含めて乗り放題のため、JR四国の運行するほぼすべて列車に乗ることができます。その中でもおすすめの列車をいくつか紹介します。

快速マリンライナー

特急列車ではなくいきなり快速列車を紹介するのもどうかと思いますが、快速マリンライナーにはグリーン車が併結しており、当然四国グリーン紀行で乗車可能です。(乗車区間が児島より四国寄りであることに注意)

マリンライナーのグリーン車は2階建て構造となっており首都圏の東海道本線のグリーン車などと同様の構造の車両となっています。JR四国管内で2階部分に乗車できるのはマリンライナーのみです。また、マリンライナーは瀬戸大橋を渡る列車であるため、瀬戸内海の絶景をいつもの車窓より高いところから見渡すことができるためオススメです。

特急うずしお号 (岡山直通列車)

特急うずしお号は高徳線の特急列車であり、高松駅と徳島駅を結んでいます。その中でも日中に運行される岡山発徳島行き及び、徳島発岡山行きの列車は高徳線内の停車駅が最も少ない最速達列車となっています。また、宇多津駅と高松駅で2回進行方向が変わる珍しい列車でもあります。

特急しまんと号 (土佐くろしお鉄道宿毛直通列車)


特急しまんと号は高松駅から高知駅へ向かう特急列車であり、本数自体は1日数本程度となっています。中でも1日1本のみですが、高松駅と土佐くろしお鉄道の宿毛駅を結ぶ列車もあります。

また、この列車は現在JR四国を走る特急列車の中で最長距離を走る列車であり、宿毛駅まで乗り入れる数少ないしまんと号でもあるため、乗り鉄にもオススメです。

特急宇和海号 (グリーン車併結列車)

特急宇和海号は内子線経由で予讃線を抜けて松山駅と宇和島駅を結ぶ特急列車です。この列車は通常グリーン車を併結しない特急なのですが、稀にグリーン車を併結した車両で運行されることがあります。定期の運用ではないので狙って乗るのはかなり難しいですが、サイバーステーションで検索することで、どの宇和海号にグリーン車が存在するかを確認することができるので、興味がある方は探してみてはいかがでしょうか。(ちなみに私はたまたま窓口で宇和海号の指定席を発券してもらったらグリーン車指定券を発券されて乗車することができました。)

注意することは?

ここまで四国グリーン紀行の概要と購入方法、座席指定の方法を紹介しましたが、ここでは切符を使う上での注意点がいくつか紹介します。

寝台特急サンライズ瀬戸号には乗車できない

四国グリーン紀行ではサンライズ瀬戸には乗車できません。四国グリーン紀行はあくまで特急券の代わりになる切符なので寝台券の代わりにはなりません。東京方面からサンライズで四国入りするのであれば、児島駅でサンライズを下車して特急南風号やマリンライナーのグリーン車に乗り換えるのも選択肢の1つかもしれません。

児島駅では四国グリーン紀行を購入できない

四国グリーン紀行のフリーエリアの範囲には本州側の児島駅も含まれますが児島駅で四国グリーン紀行の切符を購入することはできません。これは児島駅がJR四国管内ではなく、JR西日本の管轄のためです。そのため、岡山方面から四国入りして四国グリーン紀行を利用したい場合は予めWeb申し込みで切符をゲットしておく必要があります。また、岡山から特急やマリンライナーで四国入りする場合、岡山駅から児島駅までの乗車券と必要であれば特急券は別途購入しておく必要があります

グリーン車が併結されない特急列車が存在する

おすすめの列車としても挙げた宇和海号を始め、うずしお号や剣山号にはグリーン車がそもそも併結していないため、自由車指定席しか指定することはできません。また、あしずり号のように列車によってグリーン車が併結されていたりいなかったりする場合もあるため、事前に確認が必要です。

また、グリーン車の併結されていない列車は軒並み指定席も少ない場合が多いです。こういった列車の場合、指定席が混んでいて自由席のほうがガラガラという逆転現象が起きたりするので、自由席をあえて選んで乗るという選択肢も視野に入れておくといいと思います。

個人的にうずしお号は指定席のほうが混んでいることが多いです、、、

阿佐海岸鉄道はフリーエリアに含まれない

徳島駅から南下し、牟岐駅を経由して海部駅まで伸びる牟岐線はJR四国の路線ですが、海部から先の宍喰駅、終点の甲浦駅は阿佐海岸鉄道の駅であり、四国グリーン紀行のフリーエリアには含まれません。たった二駅なのでそのままフリーエリアに含まれそうな感じがしますが、別会社であり運賃が必要になるため注意が必要です。

甲浦駅からは室戸岬へのバスが出ているため、徳島側から室戸岬へアクセスしようとする場合は阿佐海岸鉄道に乗ることになると思いますので、覚えておくといいでしょう。

指定席券売機での指定席券の発券には回数制限がある

四国グリーン紀行を使っての指定席券売機での指定席券の発券は6回までとされています。7回目以降は窓口で発券してもらう必要があります。個人的には慣れれば券売機での発券のほうが早いので、繁忙期の混んでいる窓口に並ぶ必要がなく便利です。

発券方法の使い分けとしては、申し込み段階で乗車確定の列車はWeb申し込み時、旅行開始後に翌日の列車を決定したい場合は窓口、窓口が混んでいて券売機が空いている場合は指定席券売機といった感じがいいと思います。

まとめ

以上が四国グリーン紀行の紹介になります。最後にまとめると四国グリーン紀行はこんな切符です。

  • JR四国全線(特急列車・グリーン車指定席を含む)と土佐くろしお鉄道、JR四国バス久万高原・大栃線乗り放題
  • 通年発売しており、有効期間は4日間連続で価格は23,000円
  • JR四国管内の窓口や券売機、旅行会社で直接購入可能であり、JR四国ツアーのWebサイトでも申込み可能(郵送のため送料420円別途必要

四国一周やJR四国路線の完全乗車、2県、3県をまたぐような四国の観光にうってつけの切符ですので、是非とも四国グリーン紀行で快適な四国の列車旅をしてみてはいかがでしょうか。

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